
戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島 (幻冬舎新書)
小林よしのり, 宮台真司, and 東浩紀
幻冬舎 / 2015-10-15
累計読者数6
平均ハイライト数 19.8件/人
推定読了時間 約2時間36分
star総合評価 62/100
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この本について
最近、とくに社会問題の話をすると、相手の「態度」や「感情」によって議論が全然かみ合わない瞬間が多くて、自分でもなんでこんなに噛み合わないんだろうとモヤッとすることがあります。知識の問題じゃない気がするけど、かといって感情論で走るのも違う。そんな宙ぶらりんな状態のまま放置してきたテーマを、この本はかなり正面から扱っています。 読んで一番効いたのは、「主意主義」と「主知主義」の差を態度として捉え直す視点でした。右と左を思想ではなく“構え”で説明されると、自分がなぜ特定の意見に過剰に反応するのかが整理されるんです。もうひとつは、道徳や政治判断の土台としての“感情の質”に踏み込んでいるところ。反知性ではなく感情の劣化こそが問題だ、という指摘は、SNS時代のモヤモヤにそのまま刺さりました。そして沖縄や福島の具体的な事例から、共同体がどう壊れ、どう再編されるのかが語られるので、抽象論に迷子になる感じがないのも助かります。 社会問題に向き合うと「結論はあるのに理由がわからない」という自分の中の不安定さに気づく人向けの本です。自分の感情がどこから来ていて、どんな構造の上に立っているのかを、少し冷静に見直したいときにちょうどいい一冊でした。
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出版社による紹介
国民を舐めきった政治家に、激怒せよ! もはや日本に道徳はなく、損得しかないのか!? 今、つくりだすべき倫理とは? 日本は戦争する国になった。これは怒(いか)ることを忘れ、日米安保に甘えた国民の責任だ。安保法制化も、沖縄県民だけに押し付けてきた米軍基地の問題も、当事者以外の意見を封じる福島の原発問題も背景にあるのは、怒りや苦しみによる連帯ができず、すべて他人事(ひとごと)として受け流す日本人の感情の劣化だ。しかし、今度こそ怒らねば、そして怒りつづけねばならない。戦争する現実を直視しつつ、舐めた政治家たちに恐怖を与えねばならない。この危機に、かつて罵り合った小林よしのり氏と宮台真司氏、さらには東浩紀氏という日本を代表する論客三人が集(つど)い怒り合った。暴走する権力を阻止し、共闘することを誓った一冊。 感情を抑えるな! 絶望に囚われるな! 〇日本を変えるにはときには政治家へのテロしかない場合もある 〇国民国家間の戦争は本当にありえるのか 〇インターネットが持っていた連帯の可能性もいまは消えた 〇かつては日本が戦争を仕掛けたという事実を水に流していけない 〇「崩れた民主主義」の行きつく先 〇保守でも革新でもない、新しい日本像をつくる
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