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心はすべて数学である (文春e-book)

心はすべて数学である (文春e-book)

津田一郎

文藝春秋 / 2023-04-05

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間
star総合評価 16/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%

この本について

日々の仕事で、「なんとなく違和感はあるのに、理由が言語化できない」とか、「直感でわかっていることを他人に説明できない」という場面がけっこうあります。感覚はあるのに、そこから先の整理が追いつかない感じです。自分でもよくあるのですが、こういう“説明できないモヤモヤ”って、放っておくと判断を誤ったり、余計に疲れたりします。 この本が面白いのは、感覚と感性をわざわざ切り分けて扱ってくれるところです。あの抜粋にもあるように、感覚は目の前の具体的な情報で、感性はそれを抽象化してパターンとしてつかむ力だ、と説明されます。言葉にしてみると当たり前のようですが、実際にこの区別を意識すると、目の前の経験をどう扱うかが少し変わります。例えば、ただ疲れているだけだと思っていたのが、「具体的に何がしんどいのか」と「それをどう理解しようとしているのか」を分けて考えられるようになる。これだけでも、無駄に自分を責めずに済みました。 もう一つ助かったのは、感性の“抽象化”を数学的に説明してくれるところです。といっても難しい数式の話ではなく、「脳はこういうふうに世界をパターン化している」という視点がもらえる。自分の判断癖や、なぜ同じところでつまずくのかが、ちょっと他人事のように見えるようになります。謎の自己嫌悪ではなく、仕組みとして理解できるイメージです。 経験の意味づけで立ち止まりやすい人、直感と言語のあいだでもがいている人には刺さると思います。自分の頭の動き方を、一度フラットに見直したいときにちょうどいい本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

他者の心の集合体=数学が脳を育てる 複雑系研究の泰斗が、数学は人類共通の普遍的な心の表現であり、その普遍心が脳の発達を促す、という仮説を語り下ろした刺激的一冊。 ※この電子書籍は2015年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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