
「こつ」と「スランプ」の研究 身体知の認知科学 (講談社選書メチエ)
諏訪正樹
講談社 / 2016-06
累計読者数4
平均ハイライト数 21件/人
推定読了時間 約6時間5分
star総合評価 57/100
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この本について
気づけば同じところでつまずき続けてしまう時ってありますよね。技術でも仕事でも、うまくいかない原因を言語化できないまま、「自分ってこういうものだし」と流してしまう。でも本当は、身体や環境のちょっとした変化に気づけていないだけかもしれない。そんなモヤモヤに、この本は静かに切り込んできます。 読んでいて印象的だったのは、身体の感覚を「ことば」にすることが、思った以上に実践的な力になるという点です。感覚を表現することで、似ている動きの微差が見えてくるし、曖昧だった体感が扱える素材に変わる。スランプも失敗ではなく、新しい“こつ”にたどりつくための準備期間として捉え直せるようになります。環境の見え方が自分の関心によって変わるという視点も、日常の解像度を上げてくれるはずです。 「誰かの教えを受け売りにするのではなく、自分のからだで再解釈する」という姿勢が全編に流れていて、読んでいると“自分の感じ方を信用していいんだ”と思える本です。決めつけや精神論ではなく、感性や思考の変化を自分でつかみにいきたい人に向いています。 とくに、スランプに意味を見いだしたい人、仕事でも創作でも「なんとなく」の壁を越えたい人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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