
個人投資家の逆襲: 金なしコネなし知識なしの弱小投資家が判例100選に載るまで (Mulan)
山口三尊
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この本について
株を持っていると、ときどき「これ本当にこの値段で手放していいのか…?」みたいな不安が出てきませんか。特に、会社側の動きが急に強引に見えたり、専門用語ばかりで判断を任されている気分になると、個人としてはどうしていいのか分からなくなる。僕自身、何度かその場面に出くわして、ただ流されるしかないのかとモヤッとしていました。 この本が面白いのは、そういう“個人では太刀打ちできないと思い込んでいた領域”を、著者が実際にひとつずつ噛み砕いて、現実的な動きを追いながら語っているところなんです。値決めの根拠になるDCFの前提がどう変わるのかとか、営業譲渡やMBOの裏側でどんな駆け引きが起きているのかとか、ニュースを眺めているだけでは絶対に分からない視点が出てきます。そして、買取請求や反対通知など、個人でも取りうる選択肢が確かに存在することが、具体的な行動レベルで見えてくるんですよね。 読みながら感じたのは、制度を知ること自体が“強気に出るため”というよりも、「自分が何に巻き込まれているかを正しく理解するため」なんだということ。知らなければ委ねるしかないけれど、知っていると、せめて立ち位置を選べる。そこがこの本の効きどころだと思います。 企業の発表をそのまま受け取るのが不安な人、株主としてできることの実像を知りたい人には特に刺さるはずです。
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