
虚無回廊
小松左京
累計読者数4
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約4時間7分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事の判断で迷うときって、「動くのが早すぎたかな」とか「もっと考えるべきだったかな」と、どっちに転んでも自分を責めやすいですよね。あとから見れば分かることなのに、その場では手探りで、正解らしいものがどこにもない。僕自身、会議室でふとそんな気持ちになって固まる瞬間があります。 『虚無回廊』の中で読者が拾っていた「人間の罪は二つ。性急と怠惰」という一節は、まさにその揺れをそのまま言い当てていて、初めて読んだときに軽く殴られたような感覚がありました。急ぎすぎても、遅れすぎてもダメと言われる世界で、じゃあどう動けばいいんだ、というモヤモヤ。その問いに対して、この作品は正しい答えを教えるというより、視野を広げる形で効いてきます。自分が選んだ行動の背景には、もっと長い時間軸や人間の癖が潜んでいるという気づきがあって、目先の判断だけで自分を裁かなくていいと思えるようになるところが大きいです。また、人の声や気配の描写が妙にしぶくて、あの会議室の空気がそのまま再現されるような感覚があり、自分の悩みが特別じゃないと思わせてくれます。 特に、考えすぎて動けなくなるタイプの人には刺さると思います。大きなテーマを扱っているのに、日常の逡巡につながる視点が多くて、読み終えたあとに少しだけ肩の力が抜けるような一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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出版社による紹介
直径1、2光年、長さ2光年という、人類の英知を遙かに超えた巨大人工天体〈SS〉。その探査に自らの意志で向かったAE(人工実存)・HE2によって、驚くべき事実が明らかになっていった。一億年以上存在し続けている異星知性体の「老人」、生態系そのものが知的生命体である「環境生物」...。生命とは、知性とは、意識とは果たして何なのか?壮大なるSF巨編、待望の文庫化。
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