
ローマ帝国 人物列伝 (祥伝社新書)
本村凌二
祥伝社 / 2016-04
累計読者数3
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約6時間4分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 35%
この本について
やるべきことの判断に迷ったときって、「今の自分の判断は本当に最善なのか?」とつい考え込んでしまいます。しかも、正解が見えない状況ほど、どこに軸を置けばいいか分からなくなる。僕も同じで、仕事でも生活でも、毎回うまくいくわけじゃないんですよね。 『ローマ帝国 人物列伝』を読んでいて面白かったのは、そんな迷いそのものが、昔のローマ人たちにもずっとあったのだと分かるところでした。例えば、権力を手にしながら16日で返上して田舎に戻るキンキナトゥスの判断や、敵地であえて情けを示して味方を増やしたスキピオのやり方。あるいは、共和政の形を崩さずに帝政を成立させていったアウグストゥスの試行錯誤。どれを見ても、迷いながらも「その場の現実に適した判断」を選び取ろうとする姿が浮かんできます。歴史の教訓というより、人間の振る舞いを正面から見せられる感覚に近いです。 過去の人物を神話化せずに、社会の混乱や不安とセットで描いてくれるので、読んでいて変に勇ましい気分になるのではなく、「ああ、人はこんなふうに状況と折り合いをつけてきたのか」と静かに腹落ちする。本書はそんな一冊でした。どこかで判断を迫られている人、自分の立場でどう振る舞うべきか迷っている人には、特に刺さると思います。
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出版社による紹介
ローマの歴史には、独裁も革命もクーデターもあり、「パクス・ロマーナ」と呼ばれた平和な時代もあった。君主政も共和政も貴族政もポピュリズムもあり、多神教も一神教もあった。まさに「歴史の実験場」であり、教訓を得るのに、これほどの素材はない。歴史を学ぶには制度や組織は無視できないが、そこに人間が存在したことを忘れてはならないだろう。本書は、一〇〇〇年を超えるローマ史を五つの時代に分け、三二人の生涯と共に追うものである。賢帝あり、愚帝あり、英雄から気丈な女性、医学者、宗教家まで。壮大な歴史叙事詩であり、歴史は人なり―を実感する一冊。
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