
アナスタシア: 響きわたるシベリア杉 シリーズ1
ウラジ-ミル・メグレ and 水木綾子
この本について
日々の生活に追われていると、「自分の感覚が置いてけぼりになってるな…」とふと思うことがあります。何を食べるか、どう働くか、脳をどう鍛えるか、そんな“管理”ばかりに意識が向くほど、本来の自分から遠ざかっていくような感覚です。 そんなモヤモヤを持つ人にとって、『アナスタシア』は世界の見え方を少し揺らしてくれる一冊でした。 この本が面白いのは、「自然のほうが人間より先に準備してくれている」という視点を徹底して提示してくるところです。食べ物に必要以上のエネルギーを割かなくていい、とか、動物とのやりとりはもっと直感的でいい、とか、普段の思考のクセを外す言葉が多い。読者が保存していた抜粋からも、世界との距離感そのものを問い直す部分に刺さっているのが伝わります。また、言葉の扱いについての描写が多く、空っぽの言葉は相手に届かないという指摘は、現実のコミュニケーションを見直すきっかけになります。 さらに、テクノロジーを「脳の松葉杖」とたとえる話は、便利さに頼りきりの自分をちょっと立ち止まらせてくれます。科学を否定するというより、“自分の感覚に戻る余白を持てているか”を問いかけられているようでした。 自然の中で自分の感覚を整えたい人、あるいは都市的な生活に少し息苦しさを感じている人には、とくに刺さると思います。言っていることのすべてを鵜呑みにする必要はなくて、むしろ「自分はどこに共鳴するだろう」と探りながら読むと、日常の見え方が少し変わる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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