
大統領の演説【電子特別版 スピーチ全文訳付き】 (角川新書)
パトリック・ハーラン
KADOKAWA / 2016-07-11
この本について
仕事でも日常でも、人前で話す場面って避けられないのに、いざ口を開くと「何をどう伝えればいいんだろう」と急に自信がなくなることがあります。言葉の選び方一つで印象が変わるのは分かっているのに、具体的に何をすればいいのかまでは掴めないまま終わることも多いですよね。僕も同じで、説明が長くなったり、場の空気を読めなかったりして後から反省するタイプです。 この本が面白いのは、スピーチの技術を“偉い人の特別なスキル”として扱っていないところです。たとえば「過去→現在→未来」の流れで話すだけで、相手が状況を自然に理解しやすくなるとか、「ポジティブ→ネガティブ→ポジティブ」の並べ方が、落ち込んでいる相手をそっと引き上げる効果があるとか、実践レベルで腑に落ちるものが多いんです。 さらに、「元気」「守る」「一丸となって」みたいに、誰もが反応してしまう言葉の仕組みや、「同じ価値観を示すと人は信頼しやすくなる」というコモンプレイスの話も、日常の会話にそのまま応用できるのがありがたいところでした。 そして個人的に刺さったのは、「完璧にもっと、という表現は、そもそも完璧ではないことを前提にしている」という指摘です。言葉って、すごく小さなニュアンスで相手の心の動きが変わる。僕らが普段使っている言葉にも、そういう“隠れた仕掛け”があることに気づかされました。 仕事で話すことに苦手意識がある人や、つい説明が冗長になりがちな人には特に刺さると思います。自分の話し方を急に変えるのは難しくても、言葉の構造を知っているだけで、少しずつ伝わり方が変わる。その感覚を得られる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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