
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 13 (MFブックス)
理不尽な孫の手 and シロタカ
KADOKAWA / 2020-08-20
この本について
仕事でも人間関係でも、どこか「もう少しうまく動けるはずなのに…」みたいな気持ちがつきまとって、実際には思うように立ち回れないことってありますよね。自分の意志で選んでいるつもりなのに、気づいたら流れに運ばれていたり、周りの空気を読んで動いてしまったり。頭ではわかっているのに、身体がついていかないあの感じです。 『無職転生 13』を読んでいて刺さったのは、まさにその「選択」と「自分の立ち位置」の揺れでした。登場人物たちが、自分で決めているようで実は大きな物語の流れに乗ってしまっている感覚や、仲間の頑張りを前にして自分の役割を探す姿が、現実の私たちとそんなに変わらないんですよね。剣術を始めたノルンに対して周囲がどう向き合うかとか、戦闘では役に立てなくても「じゃあ自分は何をするか」と腹をくくる場面とか、ちょっとした行動の選び方に現実的なヒントがありました。 特に、互いにぶつかり合いながらも関係を保っていく仲間同士の空気感は、職場や家庭にそのまま転用できるくらいリアルです。全員が完璧じゃないからこそ、どこで引いてどこで踏み込むか、その温度差の調整が物語の動きの中で自然と見えてきます。 物語として楽しめるのはもちろんですが、「自分が何を選んで、どこに立つか」を少し落ち着いて考えたい人には意外と刺さる巻だと思います。一般的な自己啓発書のように背中を押してくるわけではないけれど、迷いながら動く登場人物たちの姿が、結果的にこちらの視点も整えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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