
機械脳の時代――データサイエンスは戦略・組織・仕事をどう変えるのか?
加藤 エルテス 聡志
ダイヤモンド社 / 2017-07-12
この本について
データを扱う仕事をしていると、「モデル以前に何から手をつけていいのか分からない」とか、「自分の分析って現場に本当に効いているんだろうか」というモヤモヤがつきまといます。僕自身、アルゴリズムの言葉だけ追いかけても、実務とのつながりが見えにくくて空回りする時期がありました。 この本は、そういう霧を少しずつ晴らしてくれるタイプの一冊です。読者が保存していた箇所を見ても、実際の現場で起きている“面倒な部分”に光を当ててくれるのが刺さったんだと思います。たとえば、データ分析の8割がクリーニングに費やされるという話は、誰もが感じている泥臭さを正面から扱ってくれるし、協調フィルタリングやテキストからタグを作る話は、抽象理論ではなく「これなら自分のサービスでも応用できそう」という距離感で語られています。さらに、SYNAPSE Case Matchの事例のように、アルゴリズムの導入が実際の判断や組織の動きをどう変えるかまで書いてくれているので、データが“現場で意思決定に混ざっていく瞬間”が具体的にイメージしやすいです。 データの複雑さが増すほど人間の指示が追いつかなくなる、という視点も、個人的にはかなり救われました。自分の作業効率の問題じゃなくて、そもそも人の頭で全部は制御できない前提なんだと理解できるだけで、ツールやモデルとの付き合い方がだいぶ変わります。 業務でデータに向き合う時間が増えてきて、「体系的に学びたいけれど、現場感が薄い本はしんどい」という人にはちょうどいい一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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