
新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦
講談社 / 2017-09-14
累計読者数4
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約4時間12分
star総合評価 29/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
忙しく過ごしていると、「あのとき別の選択をしていたら、今はどうなっていたんだろう」とか、「やり直せたら少し楽なのに」とか、つい考えてしまうことがあります。答えが出ないのは分かっていても、そういう思考ってふとした瞬間に顔を出しますよね。 『七回死んだ男』を読むと、そのモヤモヤに少し違う風が入ります。主人公のキュータローは、突然“反復落とし穴”に落ちて、同じ日を何度も繰り返します。ただ、彼のループには特徴があって、「しなかったことになる」ことで現実を意図的に変えられるんです。つまり、ただのやり直しではなく、毎回“別の未来”を作れる。その感覚が、現実の自分の選択にも妙にリンクしてきます。選ばなかった道は消えるけれど、だからこそ今の選択に重みがあるというか。 加えて、この家族の奇妙なキャラクターたちとのやり取りが、妙にリアルなんですよね。“規則性のない落とし穴”に振り回されるキュータローを見ているうちに、自分の日常の「予測不能さ」も、少し笑えるものに思えてきます。決して説教くさくないのに、読み終わるとちょっと視界が変わる感じがあります。 選択に迷いやすい人、あるいは「もしも」が頭から離れないタイプの人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
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