
新書太閤記 全巻セット
吉川英治、こひやまあきひこ
累計読者数3
平均ハイライト数 2件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事で人に説明するときや、日常のちょっとした会話でも、「どうしてこんなに言葉がまとまらないんだろう」とか、「自分の気持ちをうまく扱えないな」と感じることがあると思います。頑張っているつもりなのに、なんとなく空回りしているような感覚が続く時期って、誰にでもありますよね。 『新書太閤記』を読んでいて印象的なのは、秀吉という大人物を描きながらも、彼の出世物語だけに寄りかからず、“人としてどう整えていくか”の視点が静かに積み重ねられているところです。引用されていた「世に益して、自分も人間らしく達成していく」という一節は、立派な理想に聞こえるけれど、読んでいると肩に力が入りすぎていないのが不思議で、むしろ日々のふるまいを少しずつ整えることの大切さを思い出させてくれます。 さらに「できるだけ言葉を簡にし、要を得て、真を訴えるよう修練する」という姿勢は、まさに現代の私たちにもそのまま響きます。相手に届く言葉を選ぶことは、単にスキルではなく、自分を立て直す作業でもあるんだなと感じました。歴史小説なのに、妙に生活の近くに落とし込めるのがこの作品の面白いところです。 大げさに人生を変えるというより、“自分をもう少しまっとうに扱いたい人”に刺さる一冊だと思います。
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