
コーヒーはぼくの杖~発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの
岩野 響, 岩野 開人, and 岩野 久美子
累計読者数4
平均ハイライト数 12件/人
star総合評価 52/100
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この本について
「ちゃんとしなきゃ」と思うほど空回りしたり、家族の中でさえ“ふつう”に近づけているかを気にしてしまうことってありませんか。自分の癖を受け入れたい気持ちと、社会に馴染めるようにならなきゃという焦り。その間で揺れるとき、何を軸にすればいいのかが見えなくなる瞬間があると思います。 この本を読んで感じたのは、“ふつうになる”ことを目指すんじゃなく、“どうやって生きやすくするか”を家族が一緒に試行錯誤していく姿でした。響くん自身が「できないのは邪魔が入るせいだ」と思い込んでしまう心の動きや、親が「受け入れる」と「社会の現実を見せる」のあいだで迷い続ける様子が、生々しいほど率直に書かれています。読みながら、自分が誰かに押しつけてきた“ふつう”という基準を見直さずにいられませんでした。 そして、コーヒーという小さな技術が、響くんにとって“つえ”になっていく過程がすごく印象的です。深煎りと浅煎りの境目の“一点”を見つけるように、彼にとってちょうどいい環境を探していく。その姿が、できないことを減らすより、できることを少しずつ増やすほうが人を前に進ませるということを静かに教えてくれます。 自分や家族の「生き方の調整」に悩んでいる人、あるいは“ふつう”に疲れてしまった人に届く一冊だと思います。
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