
ミレニアム 5 復讐の炎を吐く女 上 (早川書房)
ダヴィド ラーゲルクランツ, ヘレンハルメ 美穂, and 久山 葉子
この本について
仕事でも人間関係でも、理屈は通っているはずなのに、気づけば周囲の空気に流されたり、人の思惑に振り回されたりしてしまうことがありませんか。自分の判断で動いているつもりが、実は「他人がどう動くと思うか」を読もうとしているだけだったりして、あとから妙な疲労感だけが残る。僕もよくそこでつまずきます。 『ミレニアム5 復讐の炎を吐く女』の抜粋を読んでいると、そんな“他人の視線に飲まれる感覚”がやたら刺さってくるんです。宗教の名のもとに人が人を縛る場面や、金融市場を「美人投票」にたとえるくだりは、仕組みが違うだけで本質的には同じ話に見えてくる。他人の判断が他人を動かし、それがまた別の判断を生む。自分で決めているようで、実は群衆の勢いに足を取られている。この構造を物語の中で立体的に見せてくれるのが、この巻の強さだと思います。 さらに、人を「過去のない老人」として雑に扱うか、ひとりの人間として向き合うかというシーンの対比も、日常の中で忘れがちな視点を取り戻してくれる。誰かにラベルを貼った瞬間、自分も同じように他人のゲームに巻き込まれていくんだよな、と。 派手なカタルシスよりも、人間の弱さや揺らぎに目が止まる人に刺さる巻です。読み終えるころには、群れに流される前に一拍置く感覚が少しだけ戻ってきます。
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BLEACH Can't Fear Your Own World III (ジャンプジェイブックスDIGITAL)
久保帯人、成田良悟
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