
ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 下 (早川書房)
ダヴィド ラーゲルクランツ, ヘレンハルメ 美穂, and 羽根 由
累計読者数7
平均ハイライト数 14件/人
star総合評価 57/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも人間関係でも、自分の中に相反する感情が同時にあって「どっちが本当の自分なんだろう」と悩むことがありますよね。遠くへ行きたいのに家に帰りたい、正しいと思うのに自信がない。そんな揺れがあるだけで、何かダメな気がしてしまう。でも実際は、揺れ続けたまま生きるしかないのかもしれません。 『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 下』を読んでいると、その矛盾を抱えたまま進む人たちがたくさん出てきます。情報と権力の裏側を描く場面では、「正義感か、打算か」という二択の外側にある複雑さに触れさせられますし、リスベットが秘密の世界に踏み込んでいく描写は、過去に押しつぶされそうになりながらも、自分の方法で突破口を探す姿そのものです。また、傷ついた人ほどやましさに苦しみ、平然と人を傷つける側は何も感じない、というやり取りが妙に胸に刺さりました。現実でも思い当たるところが多くて、読みながら少し姿勢を正したくなる感じです。 派手なカタルシスというより、矛盾だらけの世界でどう踏ん張るかを静かに見つめたい人に響く本だと思います。自分の迷いを否定せずに持ち歩いている人ほど、物語の中に自分の影を見つけられるはずです。
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