
興亡の世界史 大清帝国と中華の混迷 (講談社学術文庫)
平野聡
講談社 / 2018-01-11
累計読者数4
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推定読了時間 約6時間50分
star総合評価 44/100
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この本について
歴史を勉強していても、「結局いまの国同士の関係って、どこから来てるんだろう」「どうしてこんなに価値観が噛み合わないんだろう」とモヤっとすることがよくあります。学校で習う“中華”の話も、漢民族中心の物語に寄りすぎていて、実際の東アジアの複雑さに触れられないまま終わってしまうことが多いんですよね。 この本は、その行き詰まりを少しほぐしてくれました。たとえば清の皇帝たちが見ていた「天下」は、単なる支配の拡大ではなく、異なる生活様式や信仰を抱えた人々をどう束ねるかという、実務と葛藤の連続だったこと。あるいは、朝貢や華夷という枠組みが、周辺国の選択肢や判断にどれほど重たい影響を与えていたか。抜粋にあるような具体的な場面、福陵の静けさや溥儀の監房まで含めて、歴史が“人の営み”として立ち上がってきます。 読んでいると、自分が抱えていた「国家とは何のためにあるのか」という問いにも、少しだけ立体感が出てくる感覚がありました。単純化された英雄譚ではなく、迷いながら続いてきた東アジアの歴史を知りたい人に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
北東アジアの雄・ヌルハチ率いる満洲人の国家は、長城を越えて漢人を圧倒し、未曾有の大版図を実現した。康熙帝・雍正帝・乾隆帝による最盛期から、アヘン戦争・日清戦争をへて、ラストエンペラー・溥儀、西太后、李鴻章、孫文らが登場する清末まで、栄光と苦闘の270年を描き出す。「中華の文明」ではなくチベット仏教に支えられた、輝ける大帝国が抱え込んだ苦悩とは。「近代東アジア」と「中華民族」はいかに創り出されたか。
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