
0から学ぶ「日本史」講義 古代篇 (文春e-book)
出口 治明
文藝春秋 / 2023-01-04
累計読者数3
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
この本について
歴史の本って「昔の出来事を覚えるもの」と思いがちなんですが、実際には自分のモヤモヤを整理する道具として効くことがあります。たとえば、人間関係のしんどさとか、日本という国の「成り立ち」がよく分からない感覚とか、育児や働き方に対する価値観のギャップとか。僕自身、日常で引っかかった疑問が、そのまま放置されていることが多いんですよね。 この本が面白いのは、日本史の“古代”を扱っているのに、いまの自分の生活につながる視点がどんどん出てくるところです。集団保育がホモサピエンスの自然な姿だった話は、子育ての「こうあるべき」に縛られていた気持ちをふっと軽くしてくれますし、古墳を「外面の演出」として説明するくだりは、人が権威をどう“見せる”かという問題を現代の職場と地続きで捉えられます。また、日本人の起源が混じり合いの歴史だとわかると、「民族とは何か」というモヤモヤにも一歩距離を置けるようになります。 結局のところ、過去を知るというより、いまの自分の立ち位置を俯瞰できる感覚が得られる本です。歴史に詳しくなくても読めますが、「人間がなぜこう振る舞うのか」を考えるのが好きな人には特に刺さると思います。 古代史の本というより、人の思考や社会の仕組みをあらためて見直したいときにそっと手元に置いておきたい一冊でした。
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出版社による紹介
「聖徳太子」は存在しなかった!? 宇宙のビッグバンから仏教伝来、藤原氏の興亡まで、世界史の達人である著者がやさしく語り下ろした、読んで楽しい「日本史」講義。 ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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