
ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代 (朝日新書)
本田 直之
株式会社朝日新聞出版 / 2018-03-13
この本について
人付き合いに気をつかうわりに、思ったように関係が深まらない。会社や地元のコミュニティでは話し方を合わせているつもりなのに、どこか窮屈さが残る。そんなモヤモヤを抱えている人って多いと思います。僕自身も「もっとちゃんと人とつながらなきゃ」と焦って、逆に距離を縮められない時期がありました。 この本が面白いのは、「つながり方の前提そのもの」をそっとずらしてくれるところです。まず、上下関係や慣習に縛られたタテの関係よりも、想像力をベースにしたヨコの関係のほうが自然と続くという指摘にハッとさせられます。たとえば、自分から名乗る有名人の話は、相手への思いやりが関係をつくるんだと実感できる場面でした。また、「価値が合わない相手はきっぱり諦める」という姿勢も救われます。苦手な空気の中で無理に居場所をつくろうとしていた自分に、少し肩の力が抜けました。 さらに、弱いつながりからこそ新しい機会が生まれるという話も現実的で、SNSをどう使うか悩んでいる人には特に刺さると思います。顔の見えない相手こそ想像力が問われるし、そこでゆるく関係を育てていく過程が、結局は自分の価値を高めていくんだと感じました。 会社の外に心地よいつながりをつくりたい人、SNSでの距離感に悩んでいる人にはとても相性のいい一冊です。無理に広げるのではなく、関係のつくり方そのものを見直したいときに手に取ると、変な力みが一つ抜けると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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