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知られざる北斎 (幻冬舎単行本)

知られざる北斎 (幻冬舎単行本)

神山典士

幻冬舎 / 2018-07-25

累計読者数3
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約6時間42分
star総合評価 55/100
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この本について

仕事でも日常でも、「自分の見方ってどれくらい偏っているんだろう」と不意に不安になる時があります。特に文化や価値観が絡む話になると、何が正しいのかもよく分からなくなる。そんな時にこの本を読むと、一度立ち止まって視点を調え直す感じがありました。 日本では実用品として生まれた浮世絵が、欧米に渡ると「純粋芸術」として扱われ、北斎がダ・ヴィンチと同じ棚に置かれていく。その背景には、文化を“所有し体系化する”西洋の価値観と、“日常の延長に美がある”日本の価値観のずれがあって、そこに林忠正という人物が間に入り、文脈を整えた。こうした具体的な人の動きや判断を追っていくと、「文化の評価って、こんなにも環境次第なんだ」と静かにショックを受けます。 同時に、北斎自身が一日二点を50年描き続けた話や、忠正が東大卒の道を捨ててまでパリに残った決断など、淡々と積み重ねる人間の強さにも触れられます。大げさに語られない分、こちらの生活にもすっと入ってきて、仕事でも迷った時に「環境も評価も変わるけど、やることをやり続けるしかないよな」と自然に思える。 文化の話が好きな人だけでなく、「今の自分の立ち位置に揺らぎがある人」にこそ向いている本だと思います。

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出版社による紹介

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