
山崎豊子先生の素顔 (文春文庫)
野上 孝子
文藝春秋 / 2018-09-04
累計読者数4
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
仕事の段取りを整えても、途中で方針が揺れたり、過去の自分の判断にモヤっとしたりすることってありますよね。私も「もっとスパッと決められたらいいのに」と思いながら、結局いつも迷いながら進んでいます。そんな時に出会ったのが、この本に描かれた山崎豊子さんの“迷いながらも徹底して積み上げる姿”でした。 たとえば、構想が変わるたびに書き足され巻物のように長くなっていく進行表。決して天才的なひらめき一本で書くのではなく、状況が動けば作り直し続ける。その手間を惜しまない姿勢に、私たちが日々の仕事でやっている「何度も組み直すプロセス」そのものが肯定されているように感じました。また、過去の作品を語りたがらない慎重さや、派手な講演を避ける理由に見える“自分を誇らない職人の距離感”も、すごく現実的で救われます。 さらに印象的なのは、落ち込むたびに賢治の詩を声に出して読み上げて、気持ちを立て直していた場面。強がるでもなく、立派な言葉を振りかざすでもなく、自分なりの方法で静かに前を向く。その等身大さが、この本の醍醐味だと思います。 派手な成功の話より、プロの裏側の粘り強さに勇気をもらいたい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
「先生は、日本一の作家です!」 現代のタブーに迫り、戦争と平和を問い続けた国民的作家・山崎豊子。 膨大な資料を読み込み、年月の限りを尽くして取材を重ねる先生を支えた日々。 編集者に意見を求め、面白い小説づくりに妥協しない作家魂と、犬を愛する女性らしい素顔を明かす、 その創作の現場を五十二年間一心同体で支えた秘書による回想録。 巻末に山崎豊子「私を奮起させた読者」を特別収録。
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