
自殺論 (中公文庫)
デュルケーム、宮島喬
中央公論新社 / 2018-09
累計読者数4
平均ハイライト数 19.5件/人
推定読了時間 約14時間14分
star総合評価 54/100
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この本について
最近、社会とのつながりが前より薄くなった気がするとか、自分だけ置いていかれているような感覚を覚えることってありませんか。個人で頑張るしかないと思えば思うほど、逆に足場が揺らいでいくようなあの感じです。僕自身もそこから抜け出す方法がよく分からず、ずっともやもやしていました。 デュルケームの『自殺論』は、そういう「個人の問題に見えて、実は社会の側の変化が影響しているのかもしれない」という視点をくれる本でした。たとえば、社会との結びつきが弱まると、人の内側にある“社会的な自分”の根拠まで失われてしまうという指摘は、自分の気分の揺れ方にも思い当たるところがありました。また、個人の性格よりも、家族や宗教といった集団の結びつきの強さが自殺率に影響するという分析を読むと、「自分を立て直すには、まず環境をどう整えるか」という方向が見えてきます。さらに、景気の好悪に関わらず“秩序が揺らぐ状況”が不安を増幅させるという指摘も、ニュースを見るたびにざわつく理由を説明してくれるようでした。 この本は、落ち込んだ気分を直接どうにかしてくれるタイプのものではありません。ただ、「自分の状態は、自分だけの責任ではない」と少し距離を置かせてくれる。そんな意味で、社会とのつながり方に迷っている人には、しずかに効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か?十九世紀ヨーロッパにおける自殺率の統計を仔細に分析し、自殺を「自戸本位的」「集団本位的」「アノミー的」「宿命的」の四タイプに分類。生の意味喪失や疎外感など、現代社会における個人の存在の危機をいち早く指摘した、近代社会学の礎となる古典的名著の完訳。索引付き。
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