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孫子 (講談社学術文庫)

孫子 (講談社学術文庫)

浅野裕一

講談社 / 1997-06-10

累計読者数17
平均ハイライト数 19.3件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 35%

この本について

仕事でも人間関係でも、相手がいる状況になると急に判断がぶれることがあります。自分の都合だけで突っ走ったり、逆に完璧を求めて動けなくなったり。頭では「冷静に状況を見ろ」と分かっていても、感情や思い込みが割り込んでくるあの感じ、よくあります。 この『孫子』は、そういう“自分の視野が狭くなる瞬間”を丁寧にほぐしてくれます。特に刺さったのは、敵を憎むほど情報収集を怠るという指摘や、自軍の欠点を直視できない苦痛を避ける落とし穴の話。読んでいて耳が痛いのに、妙に現実的で、仕事の場面にそのまま重ねられました。五つの基本事項の説明も、「環境」「距離感」「人の気分」まで含めて状況判断を体系的に整理してくれるので、思いつきで動いてしまう癖が少し薄まります。 もう一点、完璧主義が時間を浪費するというくだりも、日々の仕事に直結します。多少の粗はあっても素早く動くほうが結果に近づくという、当たり前なのに忘れがちな視点を思い出させてくれます。有利さは永続しないという話も、先延ばしに対する強めのカウンターになりました。 歴史の名著というより、状況判断のクセを見直す“地図”のように読むと効きます。自分の判断が感情に引っ張られやすい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」などの名言で知られる『孫子』。春秋時代の孫武(そんぶ)が著わし、二千年以上も読み継がれた名高い古典は世界最古の兵法書として、また人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、今日もなお組織の統率法や人間心理の綾を読みとるうえで必携とされている。本書は、従来の宋時代のテキストより千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づく精密な唯一の解説である。
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