
心霊電流 上 (文春e-book)
スティーヴン・キング、峯村 利哉
文藝春秋 / 2019
累計読者数3
平均ハイライト数 15.7件/人
推定読了時間 約5時間26分
star総合評価 59/100
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この本について
最近、ふと聴いた曲が昔の記憶を一気に引っ張り出してきて、なんとも言えない気分になることがありませんか。仕事の合間に流れてきた一節で、忘れていた人や出来事が急に立ち上がる感じ。前に進みたいのに、思い出だけは勝手に再生されるあの感じです。 『心霊電流』は、その“記憶の勝手再生”に正面から向き合う物語でした。キングらしい不穏さはありつつ、抜粋に強く出ていたのは「音と記憶のつながり」への異様なほどのリアルさです。Eコードを押さえた指の痛みや、部屋の扉越しに響くヤードバーズ、ラジオから流れる曲が突然あの頃の痛みを呼び戻す瞬間。こういう細部が積み重なることで、自分の人生のどこかと地続きに感じられるんですよね。過去に囚われる怖さだけじゃなく、音が残すしぶとい痕跡まで描いてくれる。 読んでいて、「人は理由を求める」「誰もが誰かを記憶の中で見ている」という言葉が、妙に静かに刺さりました。キングが超常を描くときって、結局いちばん怪しいのは“人の記憶”そのものなんじゃないか、と思わせられます。 音楽や匂いから過去が急に戻ってくる感覚を知っている人には、特に響くはずです。
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出版社による紹介
僕が少年だった日、町にやってきた若き牧師と、やがて訪れた悲劇。キングが怪奇小説の巨匠たちに捧げた慟哭と狂気と恐怖の物語。
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