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「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯 (文春文庫)

「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯 (文春文庫)

城山 三郎

文藝春秋 / 1992-06-10

累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約2時間40分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 69%

この本について

仕事でも家庭でも、自分なりに一生懸命やっているつもりなのに「これでいいのかな」と不意に立ち止まる瞬間があります。丁寧に生きたい気持ちはあるけれど、気負うと空回りする。人との距離感も、決断のタイミングも、正直いまだに迷うことばかりです。 石田禮助の生き方を追ったこの本は、そういう迷いを“勢いで解決する”タイプの本ではありません。むしろ、人生の要所でどう考え、どう折り合いをつけてきたかが静かに描かれていて、「こういう視点もあるのか」と肩の力が抜ける感じがあります。たとえば、妻への率直すぎるほどの感謝や後悔の語りには、成功とか偉業とは別の、人としての温度がそのまま出ていて、自分の身近な人との向き合い方を考え直すきっかけになります。また、「見切りだな。いけないと思ったらチェンジ・マインド」という一言は、決断の遅れに悩むときの背中をちょっとだけ押してくれるし、「粗にして野だが卑ではない」という姿勢には、無理に取り繕わずに働くことの実践的なヒントがあります。 正々堂々と生きようなんて言われると身構えますが、ここに出てくる“正々堂々”は、かっこつけずに、自分のクセも弱さも含めて前に進むことに近い。そんな空気が心地よい一冊です。 特に、「まっすぐでいたいけれど、まっすぐだけでは潰れてしまう気もしている人」に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった“ヤング・ソルジャー”──自らを山猿(マンキー)と称し、欧米流の経営手腕を発揮した高齢のビジネスマンは、誰もが敬遠した不遇のポストにあえて飛び込む。問題の山積する国鉄の改革を通し、明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から“卑ではない”ほんものの人間の堂々たる人生を、著者は克明な取材と温かな視線で描いた。ベストセラー作品を電子書籍化。
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