
「古今和歌集」の創造力 NHKブックス
鈴木 宏子
累計読者数6
平均ハイライト数 6.7件/人
star総合評価 49/100
boltライト読書型
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この本について
仕事でも日常でも、自分の気持ちをどう扱えばいいのか分からなくなる時があります。感じていることはあるのに、言葉にすると急に薄っぺらくなるあの感覚です。そんなときに「もしかして、自分は“型”を持っていないだけなのかも」と思わせてくれたのが、この『「古今和歌集」の創造力』でした。 『古今集』の歌人たちは、感情をそのまま吐き出すのではなく、自然や季節の〈型〉を通して気持ちを立ち上げていました。たとえば「花と霞」や「菊と霜」のように、景物の組み合わせがそのまま心の輪郭になる発想は、感情の扱いに迷う現代の私たちにも意外と使える視点です。ありのままの自然を歌うのではなく、いったん分解して“歌う価値のある要素”だけを選び取る姿勢も、情報過多の時代にどう世界を見直すかのヒントになります。 さらに、この本が面白いのは『古今集』を神棚に上げるのではなく、編者たちがどれほど自覚的に表現のルールをつくり、試行錯誤していたかを丁寧に追っているところです。四季の景物が人の感情の形をつくる仕組みや、平仮名が広まり言葉の“音”への感覚が研ぎ澄まれていった背景を知ると、感情も表現も環境とセットで変わっていくものだと腑に落ちてきます。 自分の感情に振り回されがちな人、あるいは表現するときの“軸”を探している人にはかなり刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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