
日常生活のなかの禅 修行のすすめ (講談社選書メチエ)
南直哉
講談社 / 2001-04-10
累計読者数5
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推定読了時間 約3時間29分
star総合評価 58/100
start序盤集中型
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この本について
日常の中でふと「なんでこんなに思いどおりにいかないんだろう」と立ち止まることがあります。頑張っているつもりなのに、何かが噛み合わない。自分で選んだはずのことにも、どこか他人の視線がこびりついている。こういう感じ、僕自身も仕事や生活の合間によくあります。 『日常生活のなかの禅』が効いてくるのは、こうしたモヤモヤに対して「いきなり整える」のではなく、「そのモヤモヤはどこから来ているのか」を静かに明らかにしてくれるところです。たとえば、自分で決めたことに首尾一貫しようとする欲望が、実は自分の内側というより“他者の言葉”に由来しているという指摘は、読んでいてかなりドキッとします。また、「思いどおりにしたい」という欲望が苦しみの核心だと説明されると、普段のイライラや焦りの輪郭が急に具体的に見えてくる。さらに、釈尊や道元禅師が向き合っていた問いを「共有できるのか」という視点に触れると、修行というものが単なる理想論ではなく、自分の生活の延長にある営みとして立ち上がってきます。 派手な答えがほしい人には向きませんが、「自分という感覚がいつも落ち着かない」「他人の視線に振り回されがち」という人には、とても静かに効く本です。僕も読みながら、自分の反応の奥にある欲望の形が少しずつ見えてきました。
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出版社による紹介
日常生活の底に突如開く深淵――無常。根拠なき生をかかえ、「このままでよいのか」という想いにとらわれるとき、禅はラディカルな技術(メチエ)となる。永平寺の若き俊英が、釈尊・道元の教えを元に仏教思想を根幹から説き起こし、現代における禅の可能性を探る、アクチュアルな坐禅のすすめ。 (講談社選書メチエ)
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