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道元入門 (角川ソフィア文庫)

道元入門 (角川ソフィア文庫)

角田 泰隆

累計読者数6
平均ハイライト数 43件/人
推定読了時間 約4時間26分
star総合評価 68/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 25%

この本について

ふだん生活していると、つい「正しい言葉」「正しい行動」を探し回ってしまうことがあります。でも探せば探すほど、自分の中で何が本音なのか分からなくなっていく。言葉にするとズレる気がするし、沈黙してもモヤモヤは残る。そのあたりで立ち止まってしまった人に、この『道元入門』は静かに効いてくる本でした。 読んでみて意外だったのは、道元が「いま・ここ」だけを問題にしているように見えて、実際にはもっと大きな時間の流れを前提にしているところです。「自己を忘れる」といっても自己を否定するわけではなく、小さな自己を手放した先に、ちゃんと“大きな自己”としての自分がある。その感覚は、仕事で自分の評価に振り回される時や、人との関係でつい我を張ってしまう時に、ふっと肩の力をゆるめてくれました。また、言葉と行いのどちらかだけで真理に届くのではなく、両方が補い合う、という姿勢も救いがあります。うまくしゃべれない自分も、行動が追いつかない自分も、そのまま修行の途中と見なしていいんだなと。 そして個人的に一番刺さったのは、「生きている」のではなく「生かされている」という視点でした。自分の選択や努力を放り出す話ではなく、強引にコントロールしようとすると余計に苦しくなる、あの感覚を言葉にしてくれる。だからこそ、八正道のような、淡々と生活を整えていく方法が“地に足のついた実践”として響きます。 日々の立ち回りに疲れて、でも何をどう変えればいいのか分からない人に向く本です。迷ったままでも読めるし、いまの自分の生活に一つだけでも戻せる視点が見つかるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

13歳で出家、24歳で中国に留学。「只管打坐(しかんたざ=ただひたすら坐禅すること)」に悟りを得て帰国し、正しい仏法を追い求め永平寺を開山。激動の鎌倉時代に禅を実践した日本思想史の巨人に迫る!
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