
NEXUS 情報の人類史 下 AI革命
ユヴァル・ノア・ハラリ and 柴田裕之
河出書房新社 / 2025-03-05
この本について
最近、SNSを見ていて「なんでこんなに怒りっぽい世界になってるんだろう」と感じることが増えました。自分の意見なのか、アルゴリズムに誘導された反応なのか、境界がよく分からなくなる瞬間もあります。情報に流されている気がするのに、どう対処すればいいのかは曖昧なまま…。そんなモヤモヤを抱えている人には、この本の視点がけっこう効きます。 ハラリは「ネットワークの中で、コンピューターがすでに人間と同じ“行為主体”として動き始めている」と語ります。つまり、単なる道具ではなく、自分で決め、考え、私たち同士の関係を組み替えてしまう存在になりつつあるということ。例えば、怒りや憎しみを広げる投稿が伸びるのは、人間の性質を見抜いたアルゴリズムが、エンゲージメントの最大化という目標を忠実に追っているだけ…という描き方が妙に腑に落ちます。また、監視の話も国家だけでは終わらず、私たちが日々の会話を通して機械に自分を“学習させている”という視点は、行動の細部を見直すきっかけになります。 読んでみて思ったのは、「AIが怖い/便利」という二択じゃなく、自分がどの連鎖にどう関わっているのかを一度立ち止まって見直す本なんだということ。未来を決める主導権がまだ人間に残っているのなら、その責任も含めて考えておきたい。そんな温度感の一冊です。 自分の思考がどこまで自分のものなのか、不安を抱えたまま進んでいる人に刺さると思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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