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「悟り」は開けない (ベスト新書)

「悟り」は開けない (ベスト新書)

南直哉

ベストセラーズ / 2017-07-07

累計読者数3
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約2時間13分
star総合評価 61/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 74%

この本について

「自分の居場所ってどこなんだろう」とか、「好きなことを軸に生きろと言われても正直よく分からない」とか、そんな曖昧な不安を抱えたまま日々を回している人は多いと思います。僕自身も、何か大きな答えを求めては空振りし続けてきたタイプで、この本に出会ったときも “悟れるわけないしな…” と半信半疑でした。 でも読んでみると、この本は悟りのテクニックを教えてくれる類のものではなく、「そもそも人間は最初から不安を抱えた存在なんだ」というところから話を始めます。そこが、妙に腑に落ちました。居場所のなさは自分が弱いからではなく、構造そのものなんだと理解できると、無理に意味づけしようとする焦りが少しゆるむんですよね。そして、「好きなこと」よりも「嫌ではなく、誰かの役に立つこと」を基準に動く方が、実は現実的かもしれないという視点も静かに効いてきます。 もうひとつ印象に残ったのは、善や自由といった大きな言葉を、観念ではなく行為として捉え直す姿勢です。誰かの役に立とうと自分で決めたときにだけ善が立ち上がる、という話は、日々どう振る舞うかの基準を少し変えてくれました。立派な目標がなくても、今日やれることを続ける中でしか道は開けない。その淡々としたリアリズムが、疲れきった頭にはちょうど良かったです。 大きな答えよりも「今の自分がどう動くか」を考えたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「坐禅」をする本当の意味とは? “ブッダの教え”― その本質がわかる! 曹洞宗の僧侶で、現在「恐山」院代を務める著者が、 「悟りとは何か」「涅槃とは何か」「私とは何か」について、真正面から対峙する。 「悟りを開くために、坐禅をするのではない」―。 今までにはなかった、まったく新しい「アウトサイダー仏教論」。 「仏教」は何を問題としているのか? ● 人が「宗教」を求めるとき ●「なんとなく不安」―その正体を考える ●「死」そのものは誰にもわからない ● 老・病・死が“生存”の条件 ● 一神教の“重さ”と仏教の“身軽さ” ● 何が“善”で、何が“悪”か ● 苦しいのは「自己」に根拠がないから ●「悟った上にも悟る」の真意 ●「前向きに生きる」必要はない etc
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