ヨムナビ
功利主義入門 ──はじめての倫理学 (ちくま新書)

功利主義入門 ──はじめての倫理学 (ちくま新書)

児玉聡

累計読者数29
平均ハイライト数 12.2件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 58/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

最近、「自分の欲望ってほんとうに自分のものなのか」とか、「身近な人を優先するのは正しいのか」とか、ふと立ち止まってしまう瞬間が増えている気がします。正しさを判断するとき、感情と理性のどちらを信じればいいのかもよく迷います。そんなときに読み返したのが『功利主義入門』でした。 この本が面白いのは、抽象的な正義論ではなく、「なぜその判断をしてしまうのか」まで丁寧にほぐしてくれるところです。たとえば、快楽=幸福ではないという指摘は、自分の欲求を一度ふるいにかけるきっかけになりますし、環境に適応しすぎて“望むべきもの”の基準が歪むことがあるという話は、日々の選択の背景を見直す助けになります。また、功利主義は冷たい理論だと思われがちですが、身近な人への義務をどう扱うかにもきちんと踏み込んでおり、単純な「公平であれ」という話では終わりません。 倫理の話と聞くと身構えそうですが、実際には「自分はどう生きたいのか」を考えるための鏡のような一冊でした。感情と理性の折り合いに悩んでいる人には、静かに効いてくると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

児玉聡の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

倫理学とは「倫理について批判的に考える」学問である。すなわち、よりよく生きるために、社会の常識やルールをきちんと考えなおすための技術である。本書では、「功利主義」という理論についてよく考えることで、倫理学を学ぶことの意義と、その使い方を示す。「ルールはどこまで尊重すべきか」や「公共性と自由のあり方」という問いから「幸福とは何か」「理性と感情の関係」まで、自分で考える人の書。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要