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レトリック感覚 (講談社学術文庫)

レトリック感覚 (講談社学術文庫)

佐藤信夫

講談社 / 1992-06-10

累計読者数15
平均ハイライト数 27件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 68/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 31%

この本について

文章を書くとき、「なんとなく言い回しがしっくりこない」「自分の感じていることをそのまま言葉にできていない気がする」と感じることが多いです。表現の問題なのか、そもそも何をどう見ているのかの問題なのか、その境界があいまいなまま手が止まることもあります。 『レトリック感覚』を読んで救われたのは、言葉の“飾り”だと思って遠ざけていたものが、実は認識そのものをつくる技術だった、と腑に落ちた瞬間でした。たとえば、直喩や隠喩といった形式が「似ているもの」だけでなく「隣り合っているもの」から生まれる、と具体的に分解されると、自分が普段どの視点で世界を切り取っているかが見えてきます。また、辞書どおりの言い方では届かない気持ちがあるからこそ、レトリックが必要だという指摘は、書くときの迷いにそのまま刺さります。 この本は、文章をうまく装飾するための秘訣ではなく、「なぜその表現形式が刺激的なのか」を自分の手で点検できるようにしてくれる本です。書くことに限らず、相手の言葉をどう受け取るかという場面でも、見えなかった構造が見えてきます。 文章の違和感を放置したくない人、比喩や言い回しの“意味”を自分で確かめられるようになりたい人には、とても静かに効いてくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

アリストテレスによって弁論術・詩学として集成され、近代ヨーロッパに受け継がれたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系であった。著者は、さまざまの具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。日本人の言語感覚を活性化して、発見的思考への視点をひらく好著。
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