
現代思想2019年5月臨時増刊号 総特集=現代思想43のキーワード
千葉 雅也、松本 卓也、渡辺 ペコ、トミヤマ ユキコ、清田 隆之(桃山商事)
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この本について
人と関わるとき、「なんであの人はああいう行動をするんだろう」とか、「自分の見えている世界はほんの一部なんじゃないか」とか、ふと立ち止まってしまうことがありませんか。相手を理解したいのに、どんな枠組みで考えればいいのか分からないまま日々が進んでいく感じ。僕もよくその渦に巻き込まれます。 この『現代思想 43のキーワード』は、そういうときに視界を広げてくれる一冊でした。たとえば、イヌイット社会の季節ごとに変わるヒエラルキーの話を読むと、「人間社会って固定的じゃなくて、状況に応じて形を変えるものなんだ」という実感が湧いてきます。また、診断名が差別につながるかという議論に触れると、名前を付けることで世界を整理してきた自分の癖にも気づかされる。どの論考も、結論を押しつけずに「別の見方があるよ」と静かに教えてくれる感じです。 まとまった「答え」が欲しい人には向きませんが、むしろ正解が見えない現実に疲れたとき、考え方のバリエーションを増やしたい人にはすごく効きます。特に、社会の成り立ちや他者性について、自分の立ち位置をいったん外側から眺めてみたい人におすすめです。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの57%が集中しています。
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