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仮想通貨3.0

仮想通貨3.0

マルク・カルプレス

講談社 / 2019-05-30

累計読者数37
平均ハイライト数 82.9件/人
推定読了時間 約2時間30分
star総合評価 72/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

お金の動きって、普段はなるべく考えたくないのに、ふとした瞬間に「これって本当に大丈夫なんだろうか…」と不安になることがあります。銀行が当然のように存在して、円が当たり前に価値を持っている世界で暮らしているのに、ニュースで預金封鎖やインフレの話を見るたびに、足元のルールがいつ変わってもおかしくない気がしてしまう。僕自身、どこまで信用していいのかよく分からなくなる瞬間があります。 『仮想通貨3.0』は、そういうモヤモヤに対して、煽るのではなく「歴史と現実を一度フラットに見る」という方向から効いてきます。たとえば、キプロスで預金に課税された話や、ニクソンショックでドルと金の交換が止まった経緯が丁寧に説明されていて、通貨の安定って“与えられているもの”ではなく、国や情勢の上に成り立っている約束事にすぎないんだと腑に落ちました。また、ビットコインが投機として熱狂される前、ハッキングに翻弄されていた時代の空気や、PoWの仕組みが生まれた背景が描かれていて、「なぜこの技術が必要とされたのか」が、表面的な言葉ではなく具体的に理解できます。 読んでいて一番救われたのは、ブロックチェーンを“万能な未来技術”として扱わず、弱さも含めて実像に触れられるところです。技術に期待しすぎて空回りしたことがある人ほど、この現実的な視点はしっくりくると思います。自分の生活にどう関係するのか分からないまま議論だけが先行していた人にほど刺さる内容です。 通貨や金融の仕組みを、いまの自分の感覚で理解し直したい人にはちょうどいい一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

刊行の言葉(著者より)「2014年2月、マウントゴックスは何者かによってハッキングされ、多額のビットコインが消失する事件が発生してしまいました。そして、警察と検察は消失の原因もはっきりしないまま、とりあえず私を逮捕したのです。裁判の結果、私の無実は証明されましたが、本当につらい体験でした。仮想通貨の素晴らしさと恐ろしさを両方知り尽くしている私だからこそ、皆さんに語れることがあります。いや、語るべきことがあります。そう思って本書を執筆しました」刊行の趣旨(出版社より)サトシ・ナカモトという謎のプログラマーが開発したビットコインは、世界の投資家を熱狂させ、「億り人(おくりびと)」と呼ばれる大金持ちも生み出した。しかしその後、ビットコインの価値は乱高下、投資家は一喜一憂どころか、天国と地獄を見ている。天才は天才を知る――おそらく著者のマルク・カルプレスは、サトシ・ナカモトの考えたことを、世界でいちばん理解している。だからこそ、マウントゴックスという世界で最初の「仮想通貨取引所」を運営し、大きく育てることができたのだ。ハッキング被害、そして逮捕という大きな災難を経て、マルクが我々のもとに帰ってきた。彼は言う。「いろいろ嫌な思いをしてもなお、こうして本を執筆したのは、ビットコインひいては仮想通貨を正しく理解している人があまりに少ないからです」正しい知識もなく投資をするほど恐ろしいことはないし、ルールがわかっていないと勝てる可能性も低くなる。本書は、世界でいちばん仮想通貨に詳しい男が初めて書き下ろした、決定的指南書である。
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