
父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない (朝日新書)
橋本 治
株式会社朝日新聞出版 / 2019-04-12
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推定読了時間 約2時間26分
star総合評価 54/100
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この本について
仕事でも家庭でも、目の前の組織や人間関係が「なんでこう噛み合わないんだろう」と思うことが多いです。自分の常識が通じない場面に出くわすたびに、こっちの考え方がずれているのか、それとも相手の世界が閉じているのか、判断に迷うことがあります。 この本を読んで印象的だったのは、「完結した自分たちの世界」にいると、外の価値基準そのものが見えなくなるという指摘でした。ああ、確かにこういう“内側だけで通用する言語”を平気で外に向けてしまう場面、現実にも多いなと。もう一つは、組織のあり方が「偉い人が作るもの」から「個人の集合」に変わったことで、古い家父長的な発想だけが抜け落ちずに残ってしまい、今の摩擦を生んでいるという視点。さらに、過去の制度や役割を無理に復活させようとすると、だいたい“化け物”になるという話にも、妙に心当たりがありました。 読みながら、自分のモヤモヤが「個人中心の時代に、昔の“当たり前”だけが幽霊みたいに残っているから起きるのか」と腑に落ちる瞬間が何度かありました。誰かを責める話ではなく、そういう仕組みで社会が動いてきたという説明が淡々としていて、かえって地に足がつく感じがあります。 昔の価値観と今の感覚の間で揺れている人、あるいは「組織のズレ」を言語化できずにいる人に刺さると思います。
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出版社による紹介
「父はえらい、男はえらい。だから説明能力がなくてもいい」というバカげた世界は崩壊している。「父権制」の成り立ちを歴史的にひもときながら、組織、女の役割、結婚など、これまで「当たり前」とされてきた在り方が通用しない世界が到来していることを告げる啓蒙の書!
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