
47都道府県の歴史と地理がわかる事典 (幻冬舎新書)
伊藤賀一
幻冬舎 / 2019-10-25
この本について
地理の話って、学生の頃に一通り習ったはずなのに、大人になってから「あれ、この県って何が特徴なんだっけ…?」と急に言葉が詰まることがあります。旅行の計画を立てる時や、出身地トークに巻き込まれた時ほど、その曖昧さが気になるんですよね。自分でももっと日本のことを知っておきたいのに、教科書は思い出せないし、ネット検索は断片的でつながらない。そんなモヤモヤをずっと抱えていました。 この本は、その“つながらなさ”を少しずつ埋めてくれるタイプの一冊でした。たとえば北海道の歴史で、松前氏がどうやって蝦夷地を支配していったのかが、戦いと交易の流れでしっかり一本線になる。宮崎のように、気候の話からスポーツキャンプ地の理由まで地続きで理解できる。京都の住所表現の癖や、実は舞妓さんが普段着で街を歩いている話のような、小さな生活のリアリティも拾われていて、机上の知識が急に身近に変わる瞬間があります。 読みながら、「ああ、こういう雑談ネタって歴史や地理の積み重ねなんだな」と何度も感じました。観光に行ったときに、ただ景色を見るだけじゃなく「なぜこうなったのか」が自然と気になってくる。県のプライドや地元ならではの“地雷ネタ”まで触れてくれるので、人と話すときの距離感もつかみやすくなるのがありがたいです。 自分の生活圏の理解をもう一段深くしたい人、地名や土地の成り立ちにちょっと引っかかりを感じている人には、かなり刺さると思います。知識が増えるというより、土地への目の解像度が上がるような読み心地でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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