
1日1ページで身につく! 歴史と地理の新しい教養365 (幻冬舎新書)
伊藤賀一
幻冬舎 / 2022-03-30
この本について
歴史や地理の話って、学校で習ったはずなのに、大人になってから改めて考えると「これはどうつながってるんだっけ…?」と立ち止まることが多いですよね。ニュースで“正義”とか“国民性”みたいな言葉が出てくるたびに、なんとなくモヤモヤするけれど、ちゃんと背景を説明できる自信はない…というのは、僕自身ずっと抱えていた感覚です。 この本が刺さるのは、まさにその「背景のつながらなさ」をほどいてくれるところだと思います。読者の方が保存していた抜粋を見ると、例えば“正義の反対は悪ではなく、別の正義”という視点や、産業革命・市民革命の流れ、あるいはイギリスや日本の成り立ちなど、単発の知識ではなく「ものの見え方が変わる部分」を強く拾っているのが分かります。歴史や地理を覚え直すというより、ニュースや日常の疑問に“位置づけ”を与えてくれる感覚に近いです。 僕が個人的にありがたかったのは、世界のローカル化・ボーダー化の話と、自民族中心主義の例が同じ地平で語られているところで、いまの争いや違和感が急に現れたものではなく、長い流れの中で理解できるようになる点です。日本の近代教育制度やニホンオオカミ絶滅の背景のように、一見バラバラの話が、実は同じ方向を向いた“社会の変化”としてつながって見えてくるのも面白かったです。 歴史が苦手でも「世界の構造をざっくりつかみたい」「ニュースの背景を理解できるようになりたい」という人には、かなりしっくりくる一冊だと思います。普段の悩みや疑問に、ちょうどいい距離感で答えてくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの63%が集中しています。
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