
日本社会の歴史 上 (岩波新書)
網野 善彦
岩波書店 / 1997-04-21
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推定読了時間 約2時間32分
star総合評価 57/100
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この本について
仕事で歴史の話題が出たとき、「なんとなく知ってるつもりだけど、実はつぎはぎの理解しかないかも…」と不安になることがあります。特に古代日本になると、国の名前や氏族が一気に増えて、頭の中が地図みたいにぐちゃっとしてしまう。僕も同じで、断片的な知識をどうつないでいいのかずっと迷っていました。 『日本社会の歴史 上』は、そのバラバラの点を無理に一本のストーリーにまとめる本ではありません。むしろ、抜粋にあるように「葛城氏や大伴氏のような首長たちがどう力を持っていたのか」「百済や新羅との関係が列島の政治をどう揺らしたのか」「西と東でまったく違う時間が流れていたのか」といった、同時進行の“複数の日本”をそのまま見せてくれます。途中で「東国がなぜ新しい秩序に組み込みづらかったのか」や、「なぜ北九州に太宰府が置かれたのか」といった現実的な理由が腑に落ちていき、歴史が人物ドラマではなく社会の力学として立ち上がってくる感覚がありました。 読み終えるころには、古代史の名称ラッシュが整理されるというより、「どの勢力が、どの地理的条件のもとで、どんな利害を抱えていたのか」を自分の頭で考えやすくなります。点が線になるというより、地図が静かに精度を上げる感じに近いです。 古代史を“覚えるもの”ではなく“動く社会として理解したい人”に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
現代の日本・日本国は、いかなる経緯をへて形成されたのか-。周辺諸地域との海を通じた切り離しがたい関係のなかで、列島に展開した地域性豊かな社会と、「国家」とのせめぎあいの歴史を、社会の側からとらえなおす。著者10数年の学問的営為の結実した本格的通史。上巻は列島の形成から9世紀まで。(全3冊)
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