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作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました! (角川文庫)

作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました! (角川文庫)

高橋 由太

KADOKAWA / 2019-11-21

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間14分
star総合評価 16/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも日常でも、人と接するときに「ちゃんと向き合えてるのかな」とふと不安になることがあります。流れ作業みたいにこなしてしまった日の帰り道に、妙な空虚さが残る感じというか。やるべきことはやっているはずなのに、誰の顔も思い浮かばないまま終わってしまう日が続くと、なんだか自分まで薄くなるような気がしてきます。 この物語を読んでいて強く残ったのは、抜粋の「小さな定食屋だからできることがある」という一文でした。大げさな成功や劇的な展開ではなく、目の前の一人に向けて手を動かすことの確かさ。それを描く筆致がとても丁寧で、読んでいるこちらまで少し呼吸がゆっくりになるような感じがありました。忙しさの中で忘れがちな「一対一の仕事の温度」を思い出させてくれるというか、自分の作業にも誰かの顔があるはずだよな、と自然に姿勢が変わるきっかけになります。 もう一つ良かったのは、登場人物たちが完璧じゃないところです。迷ったり、遠回りしたり、それでも店を続けようとする姿が現実に近くて、自分の生活にも重ねやすい。読むと「今日は誰のために何を作ろう」と、ほんの少しだけ視線が外に向くんですよね。何か大事なことを教わるというより、隣で一緒に働いている仲間の話を聞いているような距離感が心地いいです。 目の前の人をちゃんと見たい、でもうまくできない日も多い。そんな人にほど、静かに響く物語だと思います。

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出版社による紹介

川越の外れにある昔ながらの定食屋「たぬき食堂」。一見頼りない青年店主が作る“小江戸ごはん”は、食べた人の悩みを解決してくれると評判で……? 心も体もスッキリする、小江戸の定食屋さん物語。
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