
パリのすてきなおじさん
金井真紀、広岡裕児
柏書房 / 2017-10
累計読者数3
平均ハイライト数 9.3件/人
推定読了時間 約5時間1分
star総合評価 47/100
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check_circle推定完走率 28%
この本について
仕事でも日常でも、世界のことをちゃんと理解したいのに、結局いつもの視野のまま動けないな…と感じることがよくあります。自分の知識の薄さにモヤっとしつつ、でも専門書に飛び込むほどの気力もない。そんなときに救われたのが「パリのすてきなおじさん」でした。 この本は、パリを歩きながら“おじさん”たちの人生を聞いていく旅なんですが、語られるのは職人文化の消えゆく技、移民の歴史、宗教観の違い、国家の成り立ち…と、ニュースだけではつかめない「人間の生き方としての世界史」です。たとえば、三百年前から道具が変わらない職人の話からは、技術が失われていく現実の重さが迫ってくるし、黒と白の価値観の違いを語るイヴさんの場面では、文化の背景がストンと腹に落ちる。イスラム教をめぐる誤解を淡々と解きほぐすやり取りも、こちらの固定観念ごとほぐしてくれました。 知識を上から押しつける感じはなく、あくまで“街の中で迷いながら聞いていく”空気のまま世界が広がっていきます。そういう温度だからこそ、職人の頑固さに胸が熱くなったり、移民や難民の歴史を自分の生活の延長で考えられる。パリという土地が主役なのではなく、そこに生きる人たちの声が、ゆっくり読者の視界を変えていきます。 世界の複雑さに置いていかれている気がする人に、静かに刺さる一冊です。
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出版社による紹介
難民問題、テロ事件、差別の歴史...。世界は混沌としていて、人生はほろ苦い。だけどパリのおじさんは、今日も空を見上げる。軽くて、深くて、愛おしい、おじさんインタビュー&スケッチ集!
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