
ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)
吉本隆明
累計読者数3
平均ハイライト数 6.3件/人
star総合評価 48/100
boltライト読書型
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この本について
人と会うと気が紛れるのに、家に帰るとどっと疲れる。誰かと比べようとして焦るのに、ひとりの時間が長くなると「これでいいのか」と不安にもなる。そんな揺れを抱えたまま日々を回していると、どこかで自分の声が聞こえにくくなっていく気がします。 吉本隆明の『ひきこもれ』は、ひとりの時間を「逃げ」でも「特別な修行」でもなく、ごく現実的な営みとして扱っています。読んでいて一番効いたのは、まず“内臓に響くような心の具合は、他人の中に出て行くだけでは整わない”という視点でした。外で気を紛らわせても治らないものが、自分の内部にゆっくり溜まっていく時間の中では確かに形を変えていく。その感覚を言語化してくれるので、自分のグラつきがやっと説明できたような気になります。 もうひとつは、ひきこもる時間が「価値を増やす場所」でもあるという点です。才能よりも持続力がものを言う、毎日五分でも手を動かすことで十年後に職業として成立する、という話は派手さはないですが現実的で、焦って回り道ばかりしていた自分には落ち着く視点でした。さらに“社会をどう捉えるか”という距離の取り方まで書いてあって、ただ内向きになるだけではなく、自分なりの外とのつながり方を考えるヒントにもなります。 ひとりの時間が好きなのに不安になる人、外に合わせ続けるのがしんどい人にとっては、静かに背中を押してくれる本だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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