
この本について
英語を勉強していて、「聞こえているはずなのに意味がつながらない」とか、「文法は覚えているのに、実際に使う段になると固まってしまう」といったモヤモヤ、けっこうありますよね。僕もずっと、教材通りにやっているのに手応えが薄い感じが抜けませんでした。 この本がおもしろいのは、勉強法を精神論じゃなくて“脳のしくみ”から説明してくれるところです。たとえば、リスニングは「文字→発音」ではなく「発音→文字」だと腹落ちした瞬間、耳に入る音の聞こえ方が変わります。「ピナバラ」「ヨーアポー」といった“聞こえたまま”で覚えるほうが実戦で通じる、というあたりは、机上で悩んでいる時間をだいぶ減らしてくれました。また、乱聴→精聴、乱読→精読のように、大ざっぱに全体像をつかんでから細部に入るやり方も、実際にやってみると英語の負荷がちょうどよくて、続けやすいんです。 さらに、脳が「相手の真似をしたがる」性質を利用して、シャドウイングや模倣を積極的に取り入れる発想も、実践のハードルを下げてくれます。完璧を目指さず、とりあえず手を動かしたほうが身につく理由が、構造として理解できるのがありがたいところです。 英語学習が「努力の問題」だと感じて行き詰まっている人や、やっているわりに伸びを実感できない人には、特に刺さると思います。脳の仕組みに沿って積み上げると、意外と英語との距離が縮まるんだなと感じられる一冊でした。
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