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ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか

ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか

田野 大輔

朝日新聞出版 / 2025-04-07

累計読者数6
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推定読了時間 約3時間16分
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この本について

最近、人が集まる場で空気に流されやすい自分に気づくことがあります。会議で強い意見が出るとつい合わせてしまったり、SNSで盛り上がっている雰囲気に引っ張られたり、本当は自分の判断なのかよく分からなくなる瞬間ってありますよね。これって性格の問題というより、環境や構造のほうが大きいんじゃないか…と感じている人に、この本はかなり刺さると思います。 『ファシズムの教室』が効いてくるのは、過去の独裁や暴力を「特殊な誰かの狂気」とせず、普通の人でも条件が揃えば簡単に流されてしまう仕組みとして描いているところです。隣に誰が座っているか、指示を出す人が近くにいるか、相手の顔が見えるか見えないか。そんな些細な設定の違いで、人がどこまで残酷になれるかが変わってしまう現実が示されていて、読んでいて背筋が冷えます。同時に、集団にいることで感じる高揚感や「責任からの解放」が、なぜ人を暴走させるのかも丁寧に説明されていて、自分も例外ではないと認めざるをえません。 もうひとつ大きいのは、ファシズム的な動きが「魅力」を持つ理由まで踏み込んでいるところです。正義を名乗れる安心感や、敵を見つけたときの一体感。それがどれだけ人の心をつかむのかを理解すると、他人を批判する前に自分の足元を見直したくなります。社会の空気に疲れやすい人ほど、この視点は助けになるはずです。 「流されやすい理由を、自分の性格だけで片づけたくない人」に届く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ナチス・ドイツの大衆動員を追体験する授業を通じて、ファシズムの仕組みに迫る。ヘイトスピーチをはじめとする身近な問題にも焦点を当てた、現代社会と民主主義を再考するための必読書。「補論 日本の『自粛警察』とファシズム」も新たに収録。
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