
紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす
武田 砂鉄
累計読者数5
平均ハイライト数 26.2件/人
推定読了時間 約5時間42分
star総合評価 69/100
bookmarkリファレンス型
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この本について
日常の会話でもニュースでも、「なんかこの言い方にモヤっとするけど、理由までは掘れないまま流される」みたいな瞬間ってありますよね。相手の語り口や“それっぽい言葉”に押し切られて、自分の違和感が置き去りになる感じ。僕自身、仕事でも私生活でもそういう場面が続くと、うまく呼吸できていないような感覚になります。 『紋切型社会』は、そのモヤモヤの正体を一緒に手繰ってくれる本です。例えば、家事を「愛」で片付けようとする言葉や、ドラマやバラエティが押し付けてくる“効き目の強いセリフ”、議論で省かれてしまう微妙なニュアンスの「→」、そうした“気づけば定番になっている言葉”が、なぜ人を縛ったり、雑に整理したりしてしまうのかを、実際の場面を追いながら見せてくれます。読みながら、自分がいつの間にか飲み込んできた言葉のクセに何度もハッとさせられました。 大げさに人生が変わるとかではなく、むしろ逆で、「ああ、あれってこう言えるのか」と視界が数センチ広がる程度の変化が積み重なる本です。人の発言の裏に流れている細い「→」を掬う感覚が分かってくると、面倒な会議やニュースの受け取り方も少しだけラクになる。そんなふうに、現実の場面にすぐ持ち込める視点が手に入ります。 言葉のノリや空気に振り回されがちな人、あるいは「違和感の言語化に失敗し続けてきた仲間」にはとても刺さるはずです。
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出版社による紹介
新しい書き手。自由な批評。決まりきったフレーズの連発が硬直させる現代社会の症状を、軽やかに解きほぐす。
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