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偉い人ほどすぐ逃げる (文春e-book)

偉い人ほどすぐ逃げる (文春e-book)

武田 砂鉄

文藝春秋 / 2021-05-27

累計読者数6
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 52/100
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この本について

最近、「怒っても意味ないよ」「前向きにいこうよ」と言われるたびに、どこか置いていかれる感じがすることが増えました。自分なりに真剣に向き合っているつもりでも、怒りや違和感そのものが“未熟”みたいに扱われると、言葉を失っていくんですよね。じゃあ黙って飲み込んでおけば平和なのかといえば、そんな簡単でもない。 『偉い人ほどすぐ逃げる』は、その「飲み込んだまま固まってしまった感情」に手を伸ばしてくれる本でした。読者の抜粋を見てもわかるように、政治家や組織の“言い訳の技術”、怒る側の気力を奪うような論点ずらし、責任を伴わない綺麗な言い回し…。こういうものに日常で触れ続けていると、自分の感覚のほうが間違っているのかと思ってしまう。でも本書は、その「おかしいと思うほうが正常」という視点を丁寧に差し出してくれます。 特に効いたのは三つで、ひとつは「怒ることや抵抗することがそんなに軽い行為じゃない」と言い切ってくれるところ。次に、権力側の“逃げ方”の具体例がこれでもかと挙がるので、モヤモヤの正体が言語化されるところ。そして、ただ批判するのではなく、どうやって言葉を奪われないでいられるかを考えさせてくれるところです。どれも派手ではないけれど、読み終わると少しだけ背筋が戻るような感覚がありました。 世の中の雑な論調に疲れて、でも流されるのも違う気がしている人に刺さる本だと思います。自分の感覚を守るために、一度読んでおくと心の余白が変わります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「このまま忘れてもらおう」作戦に惑わされない。 偉い人が嘘をついて真っ先に逃げ出し、監視しあう空気と共に「逆らうのは良くないよね」ムードが社会に蔓延。「それどころではない」のに五輪中止が即断されず、言葉の劣化はますます加速。身内に甘いメディア、届かないアベノマスクを待ち続ける私……これでいいのか? このところ、俺は偉いんだぞ、と叫びながらこっちに向かってくるのではなく、そう叫びながら逃げていく姿ばかりが目に入る。そんな社会を活写したところ、こんな一冊に仕上がった。(「あとがき」より) 第1章 偉い人が逃げる —忘れてもらうための政治 第2章 人間が潰される —やったもん勝ち社会 第3章 五輪を止める —優先され続けた祭典 第4章 劣化する言葉 ー「分断」に逃げる前に 第5章 メディアの無責任 —まだ偉いと思っている
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