
何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造 (PHP新書)
太田 肇
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この本について
仕事でも地域の役回りでも、「前に出るほど損する気がする…」という空気にぶつかることがあります。頑張った人が便利屋になっていき、無難に流している人のほうが傷つかずに済む。この構造を言語化できずに、なんとなく疲れてしまう人は多いと思います。 この本は、そのモヤモヤを個人の性格の問題ではなく、制度や組織の構造から説明してくれます。たとえば、公務員や企業で前向きな行動を取るほどリスクが増える仕組みや、目標管理が挑戦を避けさせる方向に働いてしまう現実。さらに、共同体型組織では個人の顔が見えなくなり、評価も責任も曖昧になることで「動かないほうが得」という空気が強まってしまうこと。読んでいくうちに、日常のあちこちで感じてきた違和感が筋道立って整理されていきます。 個人的には、「努力しても感謝されず、ただ仕事が増えるだけ」という場面の背景が理解できたのが大きかったです。原因が見えると、全部を自分の問題として抱え込まずに済むし、どこなら調整できるかも考えやすくなる。組織の外との関係性をつくる重要性や、見える化がなぜ必要なのかといった視点も、実務に落とし込みやすいものでした。 組織の中で「なぜ動かないほうが楽になるのか」を冷静に知りたい人に刺さる一冊です。自分の立ち位置や働き方を考え直すきっかけになります。
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出版社による紹介
「何もしないほうが得」な社会から、「何もしないほうが損」な、アクティブな社会、組織へ! 挑戦を促す仕組みを作る処方箋。
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