
Wonder (English Edition)
R. J. Palacio
Random House / 2012-03-01
この本について
人と初めて向き合うとき、相手のちょっとした表情や間が気になって、どうしても身構えてしまうことってありますよね。こちらに悪気がなくても、相手の反応を深読みしすぎて疲れてしまうというか。僕も「気にしないほうがいい」と頭ではわかっていても、実際の場面ではうまくいかないことばかりです。 『Wonder』の抜粋を眺めていると、読者が保存したのは派手な名言ではなく、むしろ日常の“間”を切り取ったような場面が多い印象でした。人の表情が固まる瞬間や、ちょっとした冗談に笑うタイミング、誰かが部屋に顔をのぞかせるときの空気の動き。そういう細かい揺れを拾っているからこそ、この物語は「人と関わるときのこわさ」と「そこにある小さな救い」を同時に思い出させてくれます。登場人物たちの言い間違いや照れ、ぎこちない手の差し出し方に、自分の過去の失敗や緊張が重なる人は多いはずです。 この本が効くのは、人を理解しようとするときの“力の入れ方”が少しだけ変わるところだと思います。相手の反応を深読みしすぎなくてもいい理由が、物語を通してじわじわ伝わってくるところ。相手も同じように戸惑っていて、そのぎこちなさごと関係はつくられていくのだと気づけるところ。そして、自分が誰かにどう見えるかばかり気にしていた視点が、「相手も同じ温度で不器用」という場所に着地するところです。 人と関わるたびにちょっと肩に力が入ってしまう人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの52%が集中しています。
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