
もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く (講談社+α新書)
安冨歩
累計読者数3
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star総合評価 63/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、説明を聞いているはずなのに「何を言っているのか全然つかめない」と感じる瞬間があって、自分の理解力の問題なのかなと落ち込むことがあります。でも、読み進めていくと、あれは単なる自分のせいじゃなくて、そもそも“わざと伝わらないように組まれた言葉”が存在しているだけなんだと腑に落ちました。 この本が効くのは、専門家や組織の言い回しに違和感を持ちながらも説明できずにいたときに、その裏側の構造をはっきりと言語化してくれるところです。「我が国は」と繰り返すことで責任から距離を取るとか、「立場」を守るためなら集団の中で悪事が細切れになって誰も罪悪感を持たなくなるとか、抽象論ではなく具体的な事例で示されるので、自分の職場で見てきた風景と自然に重なります。 読んでいくうちに、相手を批判するためというより、自分が同じ話法に巻き込まれたり無自覚に使ってしまったりするのを防ぐための“感覚の回復”に近いものだと感じました。立場が人間より上にある社会で生きている以上、完全に無関係ではいられないからこそ、まず言葉の濁りに気づくことが小さな防御になるのだと思います。 組織の言葉にモヤモヤするのに理由がうまく掴めない人に、静かに刺さる一冊です。
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