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老子の教え あるがままに生きる

老子の教え あるがままに生きる

安冨歩

ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017-06-10

累計読者数29
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約3時間5分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

最近、何か一つでも「これだけは正しい」と思えるものに寄りかかりたくなる瞬間が多いんですよね。仕事の評価とか、人間関係のルールとか、自分の性格の固定観念とか。はっきりしているほうが楽なはずなのに、実際はその“確かさ”にしがみつくほど不安が強くなる、あの妙な感覚です。 『老子の教え あるがままに生きる』は、その不安の根っこをそっとほどいてくれる本でした。印象的だったのは、水が岩を貫くように「柔らかさのほうが強いこともある」という視点や、成果を出しても長居しないという姿勢が示す“力まない働き方”。どれも、頑張り方が固まってしまった頭をゆるめてくれる感覚があります。それから、美醜や善悪といったラベルが生む窮屈さに気づかせてくれる指摘も、日常の判断で固くなりがちな自分には刺さりました。「固定化すると生きる力が弱る」という言葉は、かなり本質を突いています。 大げさに問題を解決してくれる本ではないですが、世界が常に動いていて、自分もその一部として揺れていていいんだと思えるだけで、呼吸がしやすくなる気がします。立場や役割に押し込まれやすい人ほど、ありのままの自分を少し思い出せるはずです。 変化に敏感で、つい身構えてしまうタイプの人に静かに効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「東大話法」批判の安冨歩教授が 五年の歳月をかけて取り組んだ渾身の「老子」新訳! 斬新な解釈が大反響を呼び、中国語や韓国語にも翻訳された『超訳 論語』。 その著者・安冨歩東京大学東洋文化研究所教授が、今度は『老子』に挑んだ。 五年の歳月をかけ、数多く存在するテキストの吟味と綿密な解釈とを経たうえで、可能な限りわかりやすく現代語訳したものが本書『老子の教え あるがままに生きる』だ。 二千数百年前に書かれた『老子』という書物は、 具体的な人名や地名がまったく現れない、抽象的な議論に終始した内容であるにもかかわらず、長い年月にわたって東アジアの人々の思考の指針であり続けてきた。それはこの書物の内容の深さと広さとの証明である。 また、欧米の知識人の興味を強く惹きつけ、そのキーワードである「道(タオ)」という言葉は広く流通している。 世界全体を見渡せば、『老子』は『論語』よりもはるかに広く読まれ、大きな影響を与えているのだ。 『老子』がこれほど広く深い影響を与えた理由は、 その抽象論が、単なる思考の遊戯ではなく、生きるための実践的意味を持っているからだ。 その言葉を理解するための手掛かりは、本の中にではなく、私たちの生活の中にある。読者が、老子の言葉を手助けとして日々の困難を乗り越え、それらの経験によって言葉の意味を感じ取る、という過程が積み重ねられ、『老子』は二千数百年にわたって読まれてきた。 『老子』の思想の根幹は、その動的な世界観にある。 つまり、世界のいかなるものも、動かないものとしてではなく、生まれ、変化し、滅ぶものとして理解する。 そしてそれを、固定した動かし得ないものと思い込んでしまうことの危険性を、さまざまな角度から指摘し、粘り強く繰り返し、叱咤激励する。一度言われたらわかるようなことではなく、繰り返しとされなければ、私たちの中に入ってこないからである。 そうすることで読む者は、ここに込められた知恵を、生活の中で把握し豊かに生きる道を見出すことができるようになるのである。
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