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新釈 老子 (PHP文庫)

新釈 老子 (PHP文庫)

守屋 洋

PHP研究所 / 1983-03-30

累計読者数5
平均ハイライト数 21.6件/人
推定読了時間 約2時間36分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 33%

この本について

忙しさに追われていると、気づけば「頑張る以外の選択肢が見えない」みたいな状態になります。立ち止まりたい気持ちはあるけれど、止まると不安になる。人との関わりでも、仕事の進め方でも、つい“正しさ”や“効率”に寄りかかってしまう。ぼく自身、その揺れの中で長く迷っていました。 『新釈 老子』が面白いのは、そういう“前へ進むしかない”という固定観念を、やわらかく崩してくれるところです。水のように低いところへ流れる、原木のように手を加えすぎない、相手を使い捨てにしない、そうした比喩が、あやふやな状況にどう身を置くかの手がかりになる。たとえば、仕事で判断に迷ったときに「無理に形にしようとしないほうがうまく回ることもある」と思えるだけで、肩に力が入りすぎず、周囲にもやさしくなれます。また、相手の粗を指摘して自分を守ろうとする癖がある人には、老子が孔子に贈った「自己主張を控えよ」という言葉が意外と実用的に響くはずです。衝突を避けるというより、自分をすり減らさない知恵に近い感覚です。 全体を通して、老子の思想は“弱くあることの強さ”を徹底しています。上を目指さず、足るを知り、争わず、減らす方向に身を置く。これだけ聞くと消極的に思えるかもしれませんが、戦乱の時代に弱者として生き延びるための、かなり現実的な戦略なんですよね。読んでいると、自分のなかの「こうあるべき」が少しずつほどけていく感覚があります。 変わりたいけど、力みたくない。そんな人に静かに効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

老子の知恵を活かす! 春秋戦国時代の血みどろの戦いのなかで悠々と生き抜いた老子流自然体の哲学。その思想と処世法を、一瞬の判断が成否を決する現代に改めて問う待望の新訳。 【PHP研究所】
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