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現代語訳 風姿花伝

現代語訳 風姿花伝

世阿弥 and 水野 聡

PHP研究所 / 2005-01-21

累計読者数44
平均ハイライト数 6.4件/人
推定読了時間 約1時間7分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

仕事でも創作でも、ある程度できるようになってきた頃に「これで合ってるのかな」と急に不安になったり、逆にちょっと褒められただけで妙に慢心してしまったり、そんな揺れが続くことがあります。自分の成長が偶然なのか実力なのかもよく分からず、手応えの薄い日が続くと、特にそうです。 『現代語訳 風姿花伝』は、そんな揺らぎに静かに輪郭を与えてくれる本でした。抜粋にもあるように、世阿弥は「花は心、種はわざ」と繰り返します。いまの成果が“たまたま咲いた花”なのか、それとも“散らない花の種”を育てている途中なのか。焦って判断せず、積み重ねた稽古の中にしか分からない、と教えてくれるところが刺さります。また、上手か下手かではなく、どんな相手からも学べる姿勢が芸の寿命を伸ばすという話が、日常の人間関係にもそのまま響きます。さらに、自分の芸風の“本”を疎かにしないこと、あれこれ手を出すより基礎を深めることが、長い目で見て力になるという視点も、迷いがちな時に効きます。 特に「伸びているのか、ただ慣れているだけなのか分からなくなる人」に向いている本です。華やかな答えはありませんが、読むたびに自分の立ち位置が少しだけ整う、そんな一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『風姿花伝』は能の大成者・世阿弥が著した、日本最古の能楽論である。『花伝書』の名称でも知られる本書は、「花」と「幽玄」をキーワードに、日本人にとっての美を深く探求。体系立った理論、美しく含蓄のある言葉、彫琢された名文で構成される、世界にも稀な芸術家自身による汎芸術論である。原文の香気が失われぬよう、かつ自然な現代語としてスラスラと読めるよう、工夫を凝らした現代語・新訳として提供する。七歳から年代順に具体的な稽古要領を記した「年来稽古條々」、物真似の本質を把握し表現する「物学條々」、Q&A形式の「問答條々」。そして、「花」の本質を説いた「別紙口伝」。章立て・語り口はあくまで明快、シンプルである。大陸伝来の文化から袂を分かち、日本人自ら育て、咲かせた最初の美しい「花」——。風姿花伝は700年を経た今日でも、広く表現に携わる方々はもちろん、人生訓としても読める懐の深い名著である。 【PHP研究所】
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